森稔・森ビル会長が死去

 森ビル代表取締役会長の森稔氏が3月8日、心不全のため死去した。77歳だった。故人の遺志により通夜・葬儀は近親者によりすでに執り行った。後日、「お別れの会」を執り行う。

 1959年に東京大学卒業後、父の泰吉郎氏が創業した森ビルに会社設立と同時に取締役として入社。父とともに、東京の虎ノ門や新橋を中心に「ナンバービル」と呼ばれるオフィスビルを積極的に開発していった。完成まで約20年の歳月を費やした1986年竣工の「赤坂アークヒルズ」以降は、超高層オフィスビルを中心に住宅や商業施設が一体化した大規模な街づくり型の再開発を強く指向。1993年の社長就任を経て、2003年には自ら陣頭指揮をとりながら都市づくりの思想を具現化した「六本木ヒルズ」を完成させた。その後も世界経済が悪化するなかで2008年には高さ490メートルの「上海環球金融中心」を完成させるなど、提唱する「立体庭園都市」を相次ぎ実現していった。2011年に創業家以外の辻慎吾氏に社長のバトンを渡し、会長職に就いていた。

 団体等の公職も多く、不動産協会や日本ビルヂング協会連合会の理事のほか、1998年には当時の自民党小渕政権当時の経済戦略会議委員に就任。その後も総合規制改革会議委員や経団連理事などを歴任した。

 名誉大英勲章CBEなど受章歴も多数。著書に「ヒルズ 挑戦する都市」など。

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